プロジェクト管理について解説しています。このページでは、プロジェクトの立上げについて記述します。
プロジェクトは、通常、ITストラテジストやセールスエンジニアが、経営者やCIO、情報システム部と一緒になって情報化について検討した上で、企画されます。
まず、組織の課題を明確にし、行うべきことを特定します。そして、プロジェクトの目的や目標、最終成果物、製品やサービスの概要、それらがもたらすものを検討します。その結果をもとにプロジェクト企画書が作成されます。プロジェクト企画書はプロジェクトライフサイクルで最初に作成される文書であり、組織の意思決定に必要な情報が全て含まれている必要があります。例えば、課題の分析結果、対策の検討案、検討結果の最適案、プロジェクトの管理方法、プロジェクトの成果物等です。
作成されたプロジェクト企画書がプロジェクトオーナーによって承認されると、正式にプロジェクトが立ち上がったことになります。
プロジェクト企画書の承認後に、プロジェクトオーナーやスポンサーによってプロジェクト憲章が作成されます。
プロジェクト憲章には、プロジェクトの目標、成果物等の要求条件、スケジュールの概要、予算の概算、主要な機能、制約条件、前提条件等が記されます。また、プロジェクト憲章の中で、プロジェクトマネージャが任命され、費用や要員等の資源の使用権限が与えられます。
プロジェクト憲章の発行により、プロジェクトが公式に活動を開始します。
プロジェクト立上げ時には、ステークホルダーの分析も行い「ステークホルダー登録簿」を作成します。
分析は、まずステークホルダーを特定し、役割や利害、期待、影響レベル等の情報を収集することを行います。そして、その情報を基にステークホルダーを分類します。またステークホルダーとの接し方も検討します。
各々のステークホルダーとの接し方は、ステークホルダーからの支援が最大になり、かつマイナスの影響が最小になるような方法を検討します。
ステークホルダー登録簿にはステークホルダーの氏名や評価情報等を記載します。